旅をしている - Costa Rica vol.3 -その日の朝は、まるで夕方のようだった。灰色の雲が空を覆い、その隙間からは、糸のように細い小雨がパラパラと落ちてきて、プールに吸い込まれていく。その光景を見ながら、寝起きの僕は、しばし考え込んだ。本当ならば、今日、パナマへ向けて出発しようと考えていたのだけど、その考えを改めざ...