

過去と現在1 - Cambodia vol.2 -
カンボジアでの日常、町の空気、食事。そのどれもが今までの国とは異なっていた。とりわけ、食事については、特に苦労しそうな印象を受けた。隣国のタイ料理は、スパイシーで香辛料がキツイけれど、その分、それぞれの味がはっきりとしていて、食べていて口の中で様々な発見があり、食事の度に楽...


アンコールワットとモノの価値 - Cambodia vol.1 -
バンコクでデモを見た僕は、もうここで見るべきものは、すべて見てしまった感があった。あるいは、無理矢理にでもそう思わなければ、ずっとここにいてしまいそうな気がして、そう思うように気持ちを操作したのかもしれない。そして、色々と考えた末に、次は、カンボジアに行くことにした。多くの...


デモ運動に見るタイ人の気質 - Thailand return vol.2 -
ノーンカーイから、もう一度ラオスに入国しようかとも考えたが、とりあえず、バンコクに戻り、それから考えることにした。バンコクに行けば、カンボジアでも、ベトナムでも、近隣の国には直通のバスが出ている。選択肢が広がるのだ。そして、決断することを制限時間ギリギリまで伸ばすことで、広...


メコン川の夕暮れ - Thailand return vol.1 -
ラオスのビザなしでの滞在日数は、二週間と定められている。その日数をすべて消化してしてしまいそうだった僕は、ひとまず、タイに戻ることにした。行き先は、ラオスの首都・ビエンチャンから、メコン川を挟んだ対岸にある、タイ北部の町・ノーンカーイ。バンコクからラオスに行く時には、スルー...


自然の中で考えた文明社会 - Laos vol.4 -
そんな調子で、バンビエンを満喫することになった僕は、早速、次の日から、町を散策し始めた。泊まっていたゲストハウスは、バナナとコーヒーの朝食が無料だったので、それらを平らげた、しばらくゆっくりすると、ぶらぶらと町を歩き出した。町と言っても、本当に小規模で、観光客が来るようにな...


小さな出逢い - Laos vol.3 -
バンビエンには、当初の僕の印象を覆す程の魅力が、たくさん詰まっていた。バンビエンに着いて、素晴らしいロケーションと、それとは逆に、観光地化されてしまった様子に落胆しながらも、夕食を食べるため、カフェのような、食堂のような、一言で言い表せないような店に入った。思えば、バスが遅...


田舎を目指して - Laos vol.2 -
ラオスの首都ビエンチャンを満喫した僕は、バスで約三時間、バンビエンという田舎町を目指した。首都のビエンチャンでさえこんなにのんびりしているのだから、他の町はさぞかし田舎なのだろう。東京生まれ東京育ちで、田舎という言葉に憧れを感じる僕は、そんな期待を胸に抱きながら車中を過ごし...


謎の国 - Laos vol.1 -
思いがけず長居をしてしまったバンコクを後にして、陸路でラオスを目指した。「ラオス人民民主共和国」通称ラオスは、今回の旅で最も行ってみたかった国だ。というのは、このラオスという国には、「特に何もない」らしいからだ。タイならばビーチや寺院、カンボジアならばアンコールワット、ベト...


タイ、その後 - Thailand vol.3 -
結局、バンコクには一週間近く滞在してしまった。人との出会いが、僕の足を止めた。ここでは、本当に様々な人に出会った。その中の1人の男性と、宿が同じだったこともあり、次第に一緒に行動することが多くなった。彼は、歳は僕より3つか4つ上で、世の中の所謂、裏側に詳しい人だった。おそら...


カオサンロード - Thailand vol.2 -
空港からカオサンロード直通のバスが出ているとのことで、とりあえずそれに乗り込みカオサンロードを目指すことにした。確か、150バーツ(約450円)。高いのだか安いのだか分からない。バスの中から流れる景色を見ていると、高速道路らしきものや、いくつもの高層ビルが見え、僕を乗せたバ...